中國の李克強首相は10日、第6回中米戦略・経済対話と第5回中米人文交流ハイレベル協議出席のため北京を訪れている米國のケリー國務長官及びルー財務長官と會談しました。

　李克強首相はその中で「中米間には相違點より共通した利益の方がはるかに大きい。新しい形の大國関係を構築するという正しい方向に舵を取り、衝突も対抗もせず、相互尊重、互恵共栄といった原則を実際の行動に反映しなければならない」と述べた上で、両國の経済協力について「中國は米國側と二國間の投資協定交渉を加速させ、その早期妥結を目指している。エネルギーや環境、気候変動対策、インフラ整備などの分野で協力を強め、両國の経済成長や雇用の拡大にチャンスをもたらすよう期待している」と述べました。

　李首相はまた、技術輸出規制の見直しやエネルギー及び関連インフラの協力拡大、マクロ経済政策に関する協調など、國際的な経済ガバナンスと経済回復になすべき貢獻をするよう、米國側に求めました。

　ケリー米國務長官とルー米財務長官は、中國の改革開放が収めた成果を高く評価し、中國を「抑制」したり、封じ込める意図はなく、日増しに栄える強い中國を歓迎するとの立場を明らかにしたうえで、中國側と共に努力し、両國首脳が達した共通認識及び今回の対話・交渉で遂げた成果を実行に移し、各分野での互恵協力を全面的に推し進め、國際問題や地域問題での意思疎通を強め、共通した利益を拡大し、相違點は適切に対処し、気候変動など世界的な試練に共同で対応し、世界平和と共同発展を促していく考えを示しました。（ZHL、小山）