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アニメで結ばれた中日交流

2010-09-01 11:11:22     cri    

 中國では、80年代に海外のアニメなどが見られるようになり、90年代に一気に広がった。インターネットでの情報入手も可能になり、今では、日本人にも知らないような漫畫、アニメを知っている人もいるくらい。では、中國の若者は日本のアニメをどう見ているのか。インターネットでのアンケート結果をちょっと紹介する。

 まず、「どこの漫畫、アニメが好きですか」という質問で、80%の人が「日本の漫畫、アニメが好き」と答えた。2位はディズニー。そして、「どこに魅力を感じるか?」という質問には、半數以上の人が「ストーリー」と答えた。反対に、「中國のアニメについてどう思うか」という質問に対しては、「子どもっぽい、単純である」と回答している。80年代生まれの若者にも実際に聞いてみたが、「とにかく日本のものは、話の筋が細かい、様點な要素があって、おもしろい」と言っていた。

 ほかにも、若者のいろんな意見があるが、わかりやすくまとめてみた。まず、日本のアニメは、いろんな年齢層に対応している。小學生向けとか、OL向けとか、男性向けとか、いわれてみれば細かく分かれている。そして、人物設定が細かく心理描寫が深い。さらに背景には日本の文化があるとのこと。中國と日本の若者をとりまく環境が似ており、同じアジアの國で、東洋文化圏に屬し、歐米のようなオープン的な表現方式と違って、中國人も日本人も「以心伝心」を強調し、気持ちで通じ合うという暗黙の了解に慣れているだろう。

 それから、先ほどは「中國のアニメは子どもっぽい」という意見が出たけど、しかしこれだけアニメ産業が盛り上がってくると、最近はちょっと変化が出ているんじゃないか。今、中國の漫畫家の作品が日本で翻訳され掲載されている。夏達さんという若い女性の作品、「誰も知らない~子不語」はその一つ。また、今年の4月から、日中合作のアニメ「三國演義」が中國と日本で放映されている。この中日コラボレーションの新作アニメ「三國演義」は古典「三國誌」をモチーフしたもので、中國はキャラクターデザインや映像製作をしている。まだ見ていないけど、紹介で主人公の劉備や諸葛孔明、曹操などの映像を見てびっくりした。いずれも非常にハンサムな美男子で、歴史物語に興味のない女性視聴者にとっても、楽しんで見られるかもしれない。今後このようなコラボレーション作がもっと増えてほしいね。  

 ところで、溫家寶首相が日本を訪問した際に、中日共同のアニメフェスティバルの開催の話題も出て、アニメでの中日交流がますます広がるようだ。そして來年は中日アニメの交流年として、コンテンツの交流や人的往來など、アニメに関して中日の間で一連のイベントが行われる予定だ。中國ならではの題材やストーリーは日本人も興味があると思う。

 一方、政府は國産アニメ産業の支援を拡大していく方針で、國家ラジオ映畫テレビ総局はアニメの國際協力は推進するが、海外アニメの大量輸入には反対するとの姿勢を示している。輸入するアニメは國際基準を備えていること、その國の伝統と文化が背景にあることが條件とされた。長期的に見れば、このような政策がいつか緩和されるかもしれないが、いまの段階では、國産のアニメ産業の成長を守るため、海外アニメの輸入にある程度の制限を取る必要がある。でも、外國の伝統や文化を代表できる優秀な作品に対しては、いつも歓迎の態度をとっている。これらの作品は中國の人點、特に若者にとって、異國文化への理解を促し、中國アニメ産業の発展にも良い刺激になるだろう。

 アニメや漫畫を通して、互いにどんなメッセージを伝えたいのは明確にする必要があると思う。とにかく中國、日本間のアニメ、漫畫を通した交流はまだまだ続き、今後どのように発展していくのかが楽しみだ。(「イキイキ中國」より)

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