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故郷を探す

2011-06-16 15:41:33     cri    






















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 多くの人にとって、「故郷」は特別な存在です。若い頃は外の世界に憧れて、一生懸命努力して故郷を離れようとしていますが、大人になってから、郷愁に誘われて、故郷のことを懐かしく思い、帰ってみようかと、思ってみたりします。若い頃は、「帰るもんか!」と思っていたものです。離れてみて、故郷の良さが初めてわかります。

 しかし、今の中國では、故郷の顔はだんだんぼやけてきています。都市開発のため、多くの町に新しいビルが建てられ、道路が造られています。小さい頃に見た懐かしい風景はもうだんだん姿を消しています。私の故郷、昆明を見てみましょう。町中に掲げられた看板には、「昆明をシンガポールのような町にしよう」というスローガンが書かれています。もちろん、シンガポールの清潔さ、快適さは世界的にも有名ですが、私の故郷は昆明で、その町の特長を生かさない都市建設は、町の元の風格を破壊してしまう恐れがあります。それぞれの町にそれぞれの個性、特徴がありますね、その特徴はきっと建物や道路などのインフラ施設だけではなく、町と住民の関係や、町の雰囲気など、いろんなところに潛んでいるでしょう。都市建設はコピーではなく、創造です。

 いま、多くの都市では、住民の幸福感ランキングが行われています。幸福感というものには、きっと人點が自分の故郷である町への誇りや、特別な懐かしさが込められていると思います。もし、すべての都市が北京や上海、広州のように、高層ビルが林立する人がひしめく大都市になったとしたら、それはきっと寂しく感じると思います。

 ところで、日本では、100年近く前に建てられた住宅や建物がありますが、中國ではまさにいまが建設ラッシュ、特に都市部では、新築のビルが圧倒的に多いです。北京では、1980年代に建てられた住宅はあまり見ないし、あっても概観はぼろぼろで非常に古くなっています。中國人はどうも修復するより、一からやり直すのが好きなようです。特に建築の場合。もちろん、いろいろな事情がありますけど。建て直す必要があるものなら、どんどん進めてほしいんですけど、人間の生活には安定感が求められますね。若い人はいいですけど、もし80歳になっても、また引越しなんかを考えると、たいへんですね。

 これまで、改革開放の30年間、中國は一筋に成長を求めるため、非常に速いスピードで発展してきました。しかし一方では、多くの問題も出てきました。これからの30年間、いろいろと反省しながら考え直さなければならないと思います。例えば、今日のキーワード「故郷」ですが、1980年代や90年代、人點はどうも外國のものに憧れて、中國の古いものなら、すべて田舎っぽいと思い込んでいました。行動的にも、精神的にも、「故郷離れ」の傾向にありました。「出稼ぎ」はその行動の一つとも言えます。新しいものや生活、所謂「革新」を求めるのは理解できますけど、古き良きものもちゃんと守ることも必要ですね。

 一方、いま、人點はある程度裕福になってから、故郷のことを懐かしく思うようになります。ですから、「農家楽(田舎観光)」などの観光ツアーや、「故郷を探す旅」などが流行りだしています。また、田舎でも、中小都市でも、町づくりが盛んに行われていますね。インフラ施設の充実はもちろん必要ですけど、町づくりの時、それら町の元の素樸な味をしっかりと殘してほしいです。どの町も同じ顔に整備されてしまったら、本當に寂しいと思います。

 いま、中國では、「新農村建設」(新しい農村作り)というプロジェクトが実施されています。多くの農村、特に東の沿海部の農村では、立派な別荘が立ち並んでいますね。この別荘のデザインですが、西洋風の別荘より、田舎の風景にぴったりの中國らしい農家の建築様式を取り入れればいいんじゃないか、と私は思っています。

 「故郷を探す」、リスナーの皆さんもお忙しい生活の中で、自分の故郷を一度訪ねてみてはいかがでしょうか。いい面も悪い面もいいから、きっと特別な思い出になると思います。皆さんの見聞などもぜひ私たちに教えてください。(エーリン 「イキイキ中國」より)

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