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文化+商業=ウィンウィン?

2011-06-23 11:25:59     cri    






















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 創立100週年を迎えたばかりの中國の名門大學、清華大學。このほど、その4號校舎に新しい校舎名の看板が掲げられました。それは清華大學のスポンサーであるアパレル企業のブランド名です。100年の伝統を持つ清華大學、そのブランド価値はスポンサーの企業名を遙かに上回るものです。このような改名は清華の名を汚したという聲が高まり、様點な議論にさらされました。學問は崇高で、商業はそれに反するもの。學問と金儲けを一緒にするな、と思う人はたくさんいますから。

 実は、中國では、スポンサーの名前で校舎のビルやスタジアム、実験室、図書館などの施設を命名するのは、初めてのことではありません。これまでにもたくさんあります。例えば、ほとんどの大學には「逸夫樓」というLLセンターがあります。これは香港の映畫大手の社長・邵逸夫さんの寄付によって作られたので、邵さんの名前がつけられたんです。このような例はまだまだ沢山あります。でも、これまで、ほとんどはスポンサーの社長さんの名前、つまり人名で施設を命名したので、そんなに違和感は感じられないようです。しかし今回は、スポンサー企業のブランド名で命名し、清華大學のブランドとこのアパレル企業のブランドはまったく同じレベルのものではなく、しかも、イメージ的にも相応しくないため、みんなの反感を招いたと見られています。「お金を払ったら何でもできる」ということを認めた形にもなるし、大學に商業の匂いがするのは好まれないんでしょう。大學は文化機関ですから、その施設の命名は出來るだけ文化的なスピリットを生かして、商業的な雰囲気を避けてほしいですね。

 ところで、日本では、例えば、東大は國立の大學で、早稲田や慶応などは私立ですね。こちら中國では、北京大學とか、清華大學など、すべては國立のものでしょう。國立の大學は企業からの寄付によって、関連施設を企業の名前にすることが出來るということですか。

 中國では、確かに大學の9割以上は國立のものですけど、市場化プロセスによって、いろんな科學研究を進めるため、國からのお金だけでは足りず、企業からの寄付が必要ですね。このような寄付を奨勵するため、寄付金によって大學の施設を命名する権利が與えられるようになりました。大學の発展にはスポンサーからの支援が欠かせませんね。でも、お金を出せば、どの企業でもスポンサーになれるというわけではないんです。大學はあくまでも教育機関、文化機関ですから、文化的な伝統と商業的な運営方式、調和を取りながらうまく融合させるべきですね。

 また、これについて、最近、もう一つのホットな話題があります。それはこのほど中國國家博物館でオープンしたある特別展のことです。中國國家博物館は天安門広場の東側にあり、日本の國會議事堂に當たる中國の人民大會堂と天安門広場を隔てて向かい合っています。昔は、中國歴史博物館と中國革命博物館に分かれていましたが、數年間の改築と修復工事を経て、この4月に中國國家博物館としてオープンしました。

 しかし最近、この國家博物館では、フランスのルイ・ビトン(LV)社が特別展を行いました。19世紀のスーツケースなどが展示されています。「博物館はデパートではない」、「お金を出せば、誰でも國家博物館で出展できるのか」と、インターネットでは反対の書き込みが殺到し、話題を呼んでいます。文化は文化でけっこうですが、文化もお金がないと育たないと思っています。中國のこうした試みは斬新だし、若い人の誘致にも一役買っていると思うんですが。でも、國家博物館だけあって、こういう動きを好ましく思わない人がたくさんいるんです。やはり國家博物館なら、名前どおり、出展內容はある程度歴史や文化の重みを表せるものにするべきではないかという意見が多いんです。もちろん、商業社會では、商業的な要素も文化を伝える一つの手段です。文化機関が一定のビジネス運営を行うのは理解できますが、どの程度まで行うのかを判斷することがたいへん重要ですね。

 古い物を守ってゆくことと、進化とはいつも対立で考えられますが、どちらも否定しない考え方を持ってほしいです。一方に偏ることが一番危ないですね。確かに、中國はいま、経済発展、社會発展の転換期にあり、いろいろと不思議なことが多いです。西洋と東洋、伝統と革新、昔と今、いろんなカルチャーショックにさらされています。こんな時期だからこそ、少し冷靜になり、常に反省しながら今後の発展を見直すべきです。(「イキイキ中國」より)

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