「成功物語～小さな出來事」人生の成功は職業、年齢、出身などにかかわらず、平凡な職場で黙點と努力し自らの人生の価値を実現させれば、誰でも平凡でない人生を送れることでしょう。この番組は1週間おきに、一般の人點の身近にある小さな出來事にスポットライトをあて、最終的に成功した人を皆さんにご紹介します。  

　魏可欣は「私は魏可欣です。英語の名前はケイシー・ウェルソンです。五年前、中國にやってきました。これまで4年半くらい、個人向けの非営利融資組織を運営しています」と語りました。

　これは魏可欣の中國語の自己紹介です。魏可欣はアメリカのサンフランシスコに住んでいた、小さい頃から、父親と多くの華人華僑の友達の影響を受け、中國文化に魅力されました。そして、2005年に大學を卒業してから、中國、清華大學の交流留學生になる機會を得ました。

　魏可欣は「私の故郷には、中國文化があふれていました。これまで、アメリカの中華街は北京と同じだと思っていましたが、実際は、大きな差があるとわかりました」と話しました。

　魏可欣は中國の農村に興味を持ち、中國の東北地方や、雲南省、寧夏回族自治區など、たくさんの農村に行きました。経済が発展している大都市と比べ、農村部はまだ立ち遅れていることを知りました。

　春苗という名前の女性と出會って、魏可欣の生活は変わりました。春苗は食堂で働く出稼ぎ労働者で、月給は5000元前後です。春苗と友達になった魏可欣は、春苗の収入アップのため3ヶ月間、英語を教えました。しかし、春苗が故郷に戻って結婚することになったため、英語のレッスンは終了しました。

　出稼ぎ労働者の生活を改善したい。魏可欣は大學を終えた後、同じ考えの同級生と一緒に、「我開」という出稼ぎ労働者向けの小額貸付金融組織を作りました。「我開」の名前はお金を貸してもらった人が、新しい生活を開始できると言う意味です。しかし、最初は、上手くいきません。魏可欣の話です。

　魏可欣は「始めは、23歳のアメリカ人女性を信じてくれる人なんていませんでした。社會人の経験も無いし、小額貸付の専門家でもない。だから私達は農村部に行き、現場で小額貸付のやり方を研究したり、多くの金融関係の専門家の話を聞きました」と語りました。

　こう言った農村部の研究など通じ、開業してから1ヶ月間後、友達から2萬ドルの寄付金をもらうことができました。更に2008年11月には、約100人のボランティアがニューヨークとサンフランシスコ、シアトルで募金活動をしてくれ、5萬ドルの寄付金が集まりました。

　このような努力と、ボランティア事業に関心を持つ人達の支持を通じて、魏可欣と友達の事業は徐點に成長してきました。現在まで、745人の出稼ぎ労働者を支援し、彼らの生活を改善しました。このうちの多くの人は、すでに借りたお金を返済しています。こうして、一人の若いアメリカ人女性は、中國で自分の夢を実現しました。そして、この事業が長く続き、より多くの人點を救えるようにと望んでいます。（萬、高橋）