「麺」は中國語で小麥など穀物の粉を指し、「小麥粉人形」は小麥粉などを原料に製作した人形で、麺塑、小麥粉人形、江米人の名でも知られています。「小麥粉人形」の作り技は中國民間の無形文化遺産ですが、最近、食品彫刻と同じように、この「小麥粉人形」は料理に彩りを添るための飾り付けとなっています。
無錫出身の陳瑜は今年27歳ですが、國家級の高級麺點師、つまり、國の認定を得た技術の高いお菓子などを作る人となっています。陳さんは2007年、揚州大學旅行料理學院を卒業し、その専門は料理と栄養教育です。大學3年生の年、陳さんは江蘇省揚州市にある有名な「小麥粉人形」の伝承者・姚長英先生について「小麥粉人形」の作り技を學びはじめました。
卒業後、陳瑜さんは「小麥粉人形」の作り技に対する研究と、作品の創造を続けました。上海師範大學と他の職業技術學院で、「小麥粉人形」の作り技を教えると共に、家で「江南麺塑蕓術作業室」を開きました。時點、何萬円で彼女の作品を買う人もいますし、その作品をプレゼントとして外國の友達に贈るお客さんもいます。現在、陳さんはより多くの子供が「小麥粉人形」という無形文化遺産に接觸できるため、子供向けの「小麥粉人形」教室によく出かけます。
無錫人は現地の「恵山泥人形」をよく知っていますが、穀物の粉で作れた人形のことをあまり知れません。泥人形と小麥粉人形の作り形は似ているところがありますが、それぞれ獨自の特徴を持っています。泥人形は原材料の泥のよしあしが作品の質を左右しますが、「小麥粉人形」の原材料は穀物の粉で、どこでも買えます。
陳さんは「これまでの2000年間に、『小麥粉人形』の作り技は多くの伝承者の手を通じて、今の2種類になってしまいました。一つは、コレクションとして収集するもので、現在、多くの有名な伝承者の作品が収集されています。もう一つは、料理の飾り付けとしてのもので、例えば、紅樓夢をテーマとする宴會では、物語に出た十二人の美女の人形を作り、宴會場のテーブルを飾り付けます」と述べました。
様點な努力を通じて、陳瑜さんが経営した「江南麺塑旗艦店(江南麺塑本店)」というネットショップはオープンしました。ここで、陳さんの作品だけを販売することではなく、「麺団」というこねた麺の塊も販売され、一日30キロも売ったこともあります。この「麺団」は陳さんが自らの経験で作られ、これで作られた作品は數年間も陳列できるそうです。
「小麥粉人形」は多くのビジネスチャンスを生むため、多くの料理店の経営者を魅力しています。
観光教育の専門家・秦榛蓁は、「『小麥粉人形』は特別な蕓術の一つだと思います。泥人形と比べて多くの違いがあります。また、技術と蕓術の點から見れば、観光商品として將來性のあるものだと思います」と語りました。
陳さんは自己の長所をうまく使い、より多くの若者がこの無形文化遺産を受け継いでもらうため、無錫旅行商業貿易高等職業技術學校に入り、「小麥粉人形」の作り技を教える先生になりたいと夢を膨らませています。
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |