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インスタントラーメン、健康の敵なのか?

2012-02-23 11:59:03     cri    


























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 今年24歳の李さんは黒竜江省の女子大生で、なかなかの勉強家です。家庭が豊かではないため、李さんは生活費を節約して常にインスタントラーメンを食べていました。このほど、李さんは大學院の受験勉強で連続32日間、毎日インスタントラーメンを食べていました。ある日、胃腸の具合が悪くなり、入院して検查を受けました。するとなんと胃がんの末期だと診斷されました。このことが報道されて、大きな話題となりました。インスタントラーメンは胃がんの誘因になるのかどうか、みんな心配しています。

 インスタントラーメンが、通常の食品に比べて體に良くないというのは認めますけど、胃がんになるというのはちょっと信じられませんね。普段の生活習慣や健康管理にも関係あるんじゃないですか。ちなみに、WHO・世界保健機関の統計によりますと、世界で多発するがんのうち、胃がんは第四位、そしてがんによる病死率では、胃がんは第二位だということです。世界でよく見られるガンとも言えます。日本でもかつては胃がんが多かったようですが、いまは肺がんが多いということです。

 また、いま、中國では、胃がん患者の低年齢化が進んでいます。衛生省の統計では、1970年代、中國で30歳未満の胃がん患者は1.7%だったのに対し、今は3.3%にのぼり、倍増したということです。ハルビン醫學大學胃腸外科の鄒小明主任の話によりますと、胃がんの低年齢化と共に、発症の急速化も明らかになっています。低年齢化患者のうち、診斷を受けた時にはすでに末期だったという例が少なくありません。黒龍江省の李さんはまさにその一人です。

 若者だからこそ、健康への配慮が足りないですし、がんの進行も早いといわれていますよね。胃腸外科のお醫者さんの話によりますと、胃がんの発症は3、4年間、少なくとも半年はかかりますので、一ヶ月の不規則な生活習慣では胃の悪性腫瘍変異を招くことはありえないということです。全く健康な人が一ヶ月連続してインスタントラーメンを食べてもいきなり胃がんにはならないということですね。でも體には決して良くないんですよね。普段の健康管理を怠ると、病気の要因になりますね。

 専門家によりますと、いま、中國では、胃がんの発症にいくつかの主な原因があります。第一は遺伝です。胃がん患者の近親の胃がん発症率は普通の人より4倍も高く、30歳未満の若い患者のうち、16.9-19%の患者は遺伝による発症だということです。ほかには、高塩分の摂取や、胃炎や胃潰瘍などの胃病の悪化、喫煙と飲酒、精神的なストレス、不規則な日常生活などが挙げられます。不健康なライフスタイルは病気の元になりますね。都市に暮らす若いホワイトカラーたち、特に注意してほしいです。

 さて、インスタントラーメンを食べるのは體に悪いとよく言われますが、その科學的な根拠はどこにあるんでしょうか。インスタントラーメンは人間の體にどんな影響がありますか。

 まず、インスタントラーメンなど、高溫で焼いたり揚げたりする加工食品には「アクリルアミド (acrylamide)」という物質があります。アクリルアミドはガンを招くものと見られ、WHOの動物実験では、體重50キロ以上の動物は一次的に7グラム以上のアクリルアミドを食用すると、體內で化學反応が起こり、ガンになる恐れがあるということです。でも、インスタントラーメンに含有するアクリルアミドは1キロあたり15-80マイクログラムで、非常に少ないため、腫瘍の発生を招く明らかな証拠がないということです。でもアクリルアミドはインスタントラーメンだけでなく、焼いたり揚げたりする食べ物にもあるんです。

 また、インスタントラーメンに酸化防止剤として用いられる抗酸化物質のBHTがあります。BHTもガンの元となり、染色體の変異や繁殖率の低下を招くものと見られます。FAO・國連農業食料機関やWHO・世界保健機関の食品添加剤連合専門家委員會(JECFA)の規定によりますと、BHTの日間許容摂取量は1キロ當たり0.3ミリグラムで、一般の大人なら、毎日20ミリグラムが上限だそうです。

 中國食品添加剤の國家基準によりますと、インスタントラーメンを含む加工食品にあるBHTの含有量は1キロ當たり0.2グラムを超えてはならないと定められています。すると、インスタントラーメン100グラムに含まれるBHTの量はほぼ無視できる程度で、健康を損なうことはないということです。

 中國では、インスタントラーメンなどの加工食品は「ごみ食品」とも呼ばれています。でも、インスタントラーメンの発明企業、日本の日清食品の安全研究所の報告によりますと、インスタントラーメンは同じ量の白いご飯より、1.7倍のたんぱく質、3.8倍のカルシウム、2倍以上の鉄分を含むということです。しかも、これらの栄養分はご飯や饅頭などの主食より、人體に吸収されやすいものだそうですよ。企業が便利で、なおかつ健康を害さない食品づくりを考えてくれるのはいいことですが、問題は同じものだけを続けて食べることですよね。一つのものが悪いとは斷言できないでしょうね。

 また、中國では、もう一つの噂はよく耳にします。それは一食のインスタントラーメンを食べると、いろんな添加剤や化學物質が肝臓の解毒を経て體內から排出されるまで、なんと1ヶ月間もかかると言われます。しかし、科學実験によりますと、BHTなどの食品添加剤や化學物質が動物體內での半減期は通常9-11時間で、長い場合は2日から4日で代謝できることがわかりました。インスタントラーメンを一回食べると、デトックス(解毒)するのに、1ヶ月間もかかるなんて、それは単なるデマだということです。

 何を食べるのかを選んでいるのは私たちですよね。病気にかかってから、すべてを食品のせいにするのはちょっと理不盡な気がします。もともと悪いのは食品ではなくて、本人の選択、生活習慣そのものでしょう。生活が豊かになった今日、何を食べ、どのように生活するのかがもっと重要です。正しい時間にバランスよく食べることは、健康管理のポイントです。(2月23日放送の「イキイキ中國」より エーリン)

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