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中國、國産映畫の7割が未公開 質の向上が課題

2013-03-20 11:50:56     cri    

 中國の娯楽産業調查會社である蕓恩咨詢(EntGroup)がこのたび発表した最新データ「2012-2013中國映畫産業研究報告」によりますと、2012年に製作された中國の劇映畫(フィクション映畫)は745本で、うち全體の31%に當たる231本しか劇場で正式上映されていませんでした。しかも、この數字は近年で最も高い比率だといいます。この情けなくなるようなデータが生まれた背景には、星の數ほどいる映畫関連事業者や數十系列の映畫館チェーン、絶え間なく拡大する関連産業があります。「法制晩報」が伝えました。

 2012年末までに、中國の都市部には46系列の映畫館チェーンが生まれました。これは2011年同期比で7系列の増加であり、中國の映畫館チェーンは4年連続で増加しています。この主な要因は、2010年から大量資本が末端の上映業に流入し始めたことで巻き起こった映畫館投資ブームの初期的な現象です。一方、新たに増えた映畫館も新しい映畫館チェーンと資本を統合することで、管理力や運営効率を高めました。特筆すべき點は、46系列の都市部の映畫館チェーンの中で、2012年の興業収入が1億人民元(約15億2300萬円)を超えたものが25系列、5億人民元(約76億1500萬円)を超えたものが11系列、中でも萬達映畫館チェーンは通年で24億5100萬人民元(約373億2873萬円)の興業収入を上げて興行成績に貢獻しました。これは、全國の37.3%を佔め、すでにアジア地區最大の映畫館チェーンとなっています。

 業界內の推計によりますと、市場投資の理性化に伴い、映畫館チェーンの競爭も激化し、2013年のスクリーン數と映畫館チェーン數の成長率はさらに低下する見込みだという。しかし、それにもかかわらず、今年の年末の中國國內のスクリーン合計數は恐らく1億5000スクリーンに上る見込みで、2007年のスクリーン數(3527)の5倍にも達しています。

 統計によりますと、2012年に中國が製作した映畫は893本(アニメ・教育映畫などを含む)で、うち劇映畫が745本。しかし745本のうち、最終的に映畫館で公開されたのは、全體の31%に當たるわずか231本。これでも過去最高の佔有率といいます。業界の関係者は「映畫を製作しても観客に見てもらえないのでは、どの角度から議論しても、巨大な資源の浪費としか言えない」と率直に語っています。

 2012年の中國映畫の観客動員數は延べ4億6000萬人に達し、2000年以來の最高記録を更新しました。しかし中國の総人口の対比からいうと、この數字はまだ低すぎます。今年1-2月の全國映畫市場は突如大ブレイクの様相を見せ、2カ月間の観客動員數は1億人を突破、うち2月14日の1日の観客動員數は420萬人にも達しました。大膽な仮説を述べますと、もし1日平均の観客動員數が420萬人に達した場合、1年の観客動員総數は約15億人に達します。業界関係者の予測によりますと、今年の映畫市場の1-2月の狀況が今後も継続できるのなら、1年の観客動員數は延べ7億人に達し、総人口の半分を佔めることになります。つまり、2013年はすべての中國人が1年に0.5回ずつ映畫を見る計算になります。一方、米國人が1年に映畫を見る回數は平均6回です。

 米國と比べ、中國にはまだまだ大きな伸び代が殘されていますが、今後の中國國産映畫にとって鍵となるのは、數ではなく質を高めていけるかどうかです。製作者は観客の需要と嗜好を把握する必要があり、自分自身の嗜好と考えだけで製作してはいけません。

 國家広播電影電視総局の擔當者は「2012年で興収2億人民元(約30億4600萬円)を超える中國映畫は米國の輸入映畫と比較すると數も少なく、競爭力も相対的に低い。5000萬元(約7億6150萬円)から2億元の興収を得た「中ヒット」映畫では、中國映畫は比率でリードしているが、映畫の質がバラバラで、評判と興収が釣り合っていない」と語っています。この現象は中國映畫にとって核心となる創作力の弱さという問題點を浮かび上がらせており、似たような映畫が數多く製作される中、多様性のある映畫を創作するなどの點でより一層レベルを高める必要があります。これ以外にも、中國映畫のデジタル製作技術は明らかに遅れており、関連技術を持つ人材も欠けています。映畫技術の水準および管理體系も整備されておらず、経済利益が優先される中で製作される偽3D映畫への効果的な規制も行われていません。(人民網から)

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