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【CRI動畫リポート~北京エンタメNAVI~】日本映畫週間オープニング上映會、小林政広監督、仲代達矢らが登場

2011-06-10 13:15:33     cri    

 中日の映像交流事業の一大イベントして注目を集めた日本映畫週間がいよいよ今月8日から開幕しました。今回の日本映畫週間は、「中日両國の文化コンテンツ産業での交流を強めよう」という溫家寶首相の提案をきっかけに実現したものです。この8日から始まった映畫週間期間中、2010年日本の映畫雑誌『キネマ旬報』の日本映畫1位に入選した「悪人」、一青窈のヒット曲をヒントに製作された純愛映畫「ハナミズキ」など、10數本以上の話題作が上映されています。また、今年は映畫週間のほか、テレビ週間及びアニメフェスティバルもあわせて行われることになっています。

 
閔亦氷(ミンイヒョウ)アナ(現場にて)

 初日の8日には、記者発表會、開幕式、オープニング上映會などさまざまな記念イベントも行われました。「北京エンタメNAVI」のナビゲイター・閔亦氷(ミンイヒョウ)アナはオープニング作品『春との旅』の記念上映會に行ってきました。


上映會の招待券

 場所は、北京の人気スポット・オリエンタルプラザ地下一階の映畫館。舞臺挨拶に訪れたのは、『春との旅』の監督小林政広さん、主演の仲代達矢さんと、徳永えりさんの3人です。


舞臺挨拶の様子(右から)小林政広監督、主演の仲代達矢さんと徳永えりさん

 『春との旅』は北海道と宮城県を舞臺に、仲代達矢さんと徳永えりさんが演じる老人とその孫・春の2人旅を描いたロードムービーです。ロケ地の一つ、宮城県気仙沼市は3月11日に起きた巨大地震と津波で壊滅的な被害を受けたことから、この映畫の中國での上映はより特別な意義を持つようになったと思います。

 『春との旅』は日本で上映されたとき、「人と人は繋がって生きているのだと再認識させられた」「経験したことのないこれからの人生の具體的なイメージがつかめると思うので、若い人にこそ観てほしい」など、40代から70代を中心に高い評価を受けているそうです。実は主演の仲代達矢さんも60年間の俳優活動で5本の指に入るような最高なシナリオだと、この映畫の腳本を絶賛しています。

 
舞臺挨拶の様子(右から)小林政広監督、主演の仲代達矢さんと徳永えりさん

 60年間、俳優活動を続けてきた仲代さん、ベテラン俳優としての貫祿を十分感じられました。この作品で、仲代さんの相手役に抜擢されたのは、大阪出身の若手女優・徳永えりさん。この作品への出演はご本人にとってもいい経験になったようです。

 一方、震災前の東北地方が登場する『春との旅』、中國での反応はいったいどうだったのでしょうか?上映が終わった後、オープニング上映會の一般來場者にも話を聞いてきました。

 日本のホラー映畫が大好きという若い女性・李さんは「見ていると、複雑な心境になった。映畫のテーマは、年寄りと若者のぶつかり、家族の絆だから、感動しつつも心が痛んだ」と話し、感動の余韻がなかなか冷めないようです。

 普段から日本の音楽や映畫に注目している郭さんは「大地震に見舞われた土地がロケ地だったという要素自體、重大な意義を持っていると思う。この映畫は、日本の社會問題も映し出している。自殺、高齢化、出稼ぎなど、これは、中國の今後の発展にも參考になるのではと思う。中國でこのような作品が上映されることは、非常に大きな意義を持っている。ただ、殘念なことに、來場者はまだ少ない。もっともっと來てほしい」と言って、急いで次の作品の上映會場へ向かいました。

 日本映畫の獨特な撮り方と世界観に惹かれた鄭さんは「厚みと深みのある作品」と絶賛し、「実は、午前中に『母べえ』も見た。2作品とも繊細で、人間の感情世界を表現している作品だ。日本に行ったことないので、映像などを通じて日本文化を理解することができた」と話しました。


「春との旅」のワンシーン

 映像作品を通じて、日本の魅力を感じ、日本のことを理解する、これは、さまにこの映畫週間で期待されることではないでしょうか。これからのテレビ週間、アニメフェスティバルをはじめ、さまざま交流事業の開催も楽しみにしています。(ミン・イヒョウ)

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