「栄譽公民が語る大連」シリーズ記事、本日は岩手県の達増拓也知事をご紹介します。
達増拓也氏(大連にて) 撮影 黃非
「夏季ダボス會議の開催地として、大連には世界中からトップリーダーが集まり、中國と世界の経済成長に影響を及ぼす新たな問題をめぐって討議します。このような國際的なイベントが大連で開催されることは大変名譽な事です」と語るのは、先日大連で開催された夏季ダボス會議に出席するため、大連を訪れた日本岩手県の達増拓也知事である。今回、彼は「大連市栄譽公民」という新たな稱號を得た。
達増氏は、「世界は経済回復期にあり、大連で開催された夏季ダボス會議は重要な意義を持っています。現在、岩手県は環境保護、持続可能な発展に向けて実踐を模索しているため、気候および自然とエネルギーとの相互関係に関する議題に非常に関心を持っております」と述べた。
大連は岩手県と中國を結ぶ経済貿易の架け橋
岩手県は日本本州の東北部に位置し、土地面積が広く、地形が多様で、自然景観が美しく、大きな発展潛在力を秘めている。2005年4月、岩手県は大連に経済事務所を設立した。その後、岩手県と大連市は物産、観光、學術など多くの分野で連攜を密にし、大きな成果を上げてきた。
今年5月、大連市委員會副書記で市長の陳紹旺氏と會見する達増拓也氏(左) 寫真提供 岩手県大連経済事務所
達増氏は、「大連は都市規模、人口規模が大きく、自然資源に恵まれており、文化観光産業が非常に発達しており、科學技術イノベーションによって推進される新型工業化の発展速度が非常に速いです。しかも大連自體は港町であり、昔から中國の対外開放の窓口です」と語る。
達増氏によると、岩手県は近年、徐點に対外開放の歩みを加速しており、大連市は岩手県と中國を結ぶ経済貿易の架け橋となっている。
また、達増氏は、「岩手県の代表的な伝統工蕓品『南部鉄器』などの特色ある製品が、大連市等を通じて中國市場に輸入されています。大連市人民政府の強力な支援のもと、岩手県大連経済事務所は喜ばしい成果を數多く収めることができました」と述べた。
雙方の協力は経済貿易、文化観光の分野にとどまらない。達増氏は、「20人余りの若手公務員を相互に派遣し、両地域間の交流促進に向けた人材基盤を築きました」と語った。
対外開放を推進する大連が國際事務でより大きな役割を果たすことを期待している
5月19日、大連アカシア祭の開幕式で挨拶する達増拓也氏(右) 寫真提供 岩手県大連経済事務所
毎年アカシアの花が香る季節になると、岩手県と大連は大連アカシア祭に集う。このような恒例の集いは、1991年から現在まで続いており、企業家を含め雙方各界の相互理解を大いに増進している。岩手県は累計3000人余りの県民を大連に訪問させ、さらには雙方向チャーター便を5度に渡って運航した。こうした相互の「団體旅行」や「現地視察団」を活用した訪問パターンは、當時、日本の関係省庁や自治體関係者から「岩手モデル」と評された。
達増氏は、「私もチャーター便で大連に來たことがあります。大連駅や中山広場など魅力的な観光スポットのほか、大連グルメも印象的でした。個人的には特に大連のナマコ料理が大好きです。特に乾燥ナマコは水で戻しても本來の風味がまだ殘っているので、オイスターソースだけで十分な美味しさです」と語った。
初めて大連に來た時、「なんて活気にあふれた場所なんだ!」と、この地域ならではの魅力あふれる沿岸都市に感激したという。
この20年間、大連市と岩手県は手を攜えて前に進み、共に発展を図り、同時に手を攜えて新型コロナウイルス感染症など多くの難関を乗り越えてきた。この友情は同氏の目には非常に貴重なものに映った。今年5月、岩手県を代表して再び大連を訪れた同氏は、協力をさらに深化させるために、大連との協力強化に向けた補充協定を締結した。
今年5月、岩手県を代表して大連市と両地域間の協力強化に向けた補充協定を締結した達増拓也氏(左) 寫真提供 岩手県大連経済事務所
達増氏は、「大連市は対外開放の都市として、今後も國際交流分野でより大きな役割を果たすことができると信じています。両地域がオンラインの交流も含めて、相互交流のパイプを維持・拡充し、人的交流を円滑に促進していくことを期待しています。大連の人點が岩手県へ癒やしの旅に訪れることをいつでも歓迎いたします」と語った。
また、「大連市栄譽公民として、岩手県と大連市が共に発展を図ることをより多くの人に共有していきたいです」と、達増氏は話した。
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