ANAホールディングス特別顧問の大橋洋治氏:大連の將來は明るいと確信している

|ChinaNews|Published:2024-06-28 18:04:28

「名譽市民が語る大連」シリーズ記事。今回ご紹介するのは、日本ANAホールディングス特別顧問の大橋洋治氏。

黃渤海の岸では、潮がどっと押し寄せ、強い風が吹き、大連空港で離著陸する國際便はこの都市の発展の鼓動を世界につなげている。今年で84歳になる大連の名譽市民、ANAホールディングスの特別顧問の大橋洋治氏は、大連が「大型國際空港」を目指してまい進していく過程を見屆け、後押ししてきた。

「大連は全日空の中國線で最初に就航した都市です。就航以來37年間、大連の海と空には日本への路線が整っています」と語る大橋氏にとっても、全日空にとっても、大連は特別な意味を持つ都市だといえる。

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大橋洋治氏 寫真提供:本人

「空飛ぶバス」で「業界発展を推進」

大連は1987年に海外航空會社の誘致、空港の機能強化に力を注ぎ、積極的に海外の都市との友好協力や経済貿易面の國際的な影響力を拡大した。一方、「一衣帯水」の隣國の全日空も同社の航空輸送事業の中國市場への進出の可能性を模索していた。大連はおのずと中日両國が交渉していた初就航都市の候補リストに入れられた。しかし、候補都市は大連だけではなかった。

「弊社は他社に先駆けて「大連線を就航させる」ことを決めました。大連は古くから港灣都市であり、日本の多くの都市と頻繫な往來があり、美しい海岸、異國情緒溢れる街並み、新鮮で美味しい魚介類など獨自の魅力に溢れた観光地です。私たちはそんな魅力的な都市を就航地に選びたかったのです」と大橋氏は振り返った。

初就航日は日中友好に盡力した全日空の岡崎嘉平太相談役(當時)の誕生日である4月16日に決められた。その日、青い翼の全日空機は正式に大連周水子國際空港に著陸し、その後北京に到著した。これは全日空の中國線就航の歴史の幕開けとなり、大連空港が海外の航空會社との提攜を推進する上でのマイルストーンとなった。

2001年4月、大橋洋治氏は全日空の社長に就任した。同社は當時、非常に競爭の激しい市場環境の中、國際線の運航を続けるべきかどうか動揺の聲も出始めていた。しかし、大橋氏は「國際線の自立」を堅持し、できるだけ中國線の便數を減らさない方針を打ち出した。

「全日空にとって、中國は非常に重要な市場であると確信しています」と語る大橋氏は23年経った今でも、自身の判斷を信じている。

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2018年5月、大連アカシア祭の開幕式に出席した大橋洋治氏(前列の一番右) 寫真提供:本人

空をつなぐ「物理的なつながり」から友情を育む「こころの架け橋」へ

初就航から37年が経った。都市発展の歴史的なチャンスと國際貿易や海外旅行の回復に伴い、人の往來がますます頻繫になり、國際線がつなぐ「物理的なつながり」は両國間の民間交流を促進する「こころの架け橋」となっている。

2006年5月27日、大橋洋治氏は「大連市名譽市民」の稱號を授與された。大連と全日空の友好関係は海と歳月を越えて、お互いの気心の知れた信頼し合える親友となっていると語る大橋氏は、「このような大連をはじめとした全日空と中國の緊密な提攜関係と航空輸送ネットワークは、日中両國の民間交流を支える重要な役割を果たしています」と述べた。

「空の橋」は二つの國を密接に結びつけ、大橋氏と大連との絆もより深まっている。風薫る初夏になると、大連を訪れて大連マラソンやアカシア祭に參加することが同氏の恒例となっている。さらに同氏はスターターとして號砲を鳴らしたこともある。定年退職後も大橋氏は引き続き大連マラソンに6回參加している。

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2000年10月、大連マラソンの優勝者にメダルを授與する大橋洋治氏 寫真提供:本人

今では高齢のため、中國を訪れることが少なくなった大橋氏は、いつも大連のことを気にかけている。「大連は日進月歩に目まぐるしく変化し、大連のパワーを実感します。パートナーとして、大連の將來は明るいと確信しています」と大橋氏は語った。

また同氏は、全日空と大連が引き続き舊友のように親密な関係を維持し、より一層協力を深め、「微力ながら貢獻できれば光栄です」と期待を述べた。

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